占いサロン観音庵 福島店 菩提です。
戦国武将の性格を違いを、鳴かないホトトギスで現した句
「鳴かずんば 殺してしまえ ホトトギス」
…織田信長
「鳴かずんば 鳴かしてみせよう ホトトギス」
…豊臣秀吉
「鳴かずんば 鳴くまで待とう ホトトギス」
…徳川家康
織田信長の、強引さ
豊臣秀吉の、積極性
徳川家康の、辛抱強さ
を、よく現した句ですよね。
もう一つのホトトギスの句
現代において、もう一つ、ホトトギスの句があるのをご存知でしょうか
「鳴かずんば それもまたよし ホトトギス」
経営の神様といわれた、松下幸之助氏の句です。
彼は、武将たちの句に対して、「3人とも、ホトトギスが鳴くことを期待している。鳴くことにこだわっていると思う。」と述べ、何かにこだわっていたら、うまくいかないと思うと、この句を詠みました。
「いかなる障害に出会っても、かわして行けるように、一つの見方・考え方に囚われるのではなく、自由自在に考え方を変えられるような心であるために、『素直な心』でなければならない。」と、説いています。
人は、考え方や行動を始め、色々なものにこだわって、これしかないと思い込みます。
そして、他人に対して、無理強いをしたりします。
松下幸之助氏の求めた「素直な心」。
鳴いても鳴かなくても、それは、ホトトギスの自然な姿です。
この自然な姿は、宇宙の真理であり、その真理に順応して生きることで、人間はより幸せになれると、彼は信じ願っていたのでしょう。
この句は、経営者として詠まれたのでしょうが、私たち一般社会全般にも当てはまる句ではないでしょうか。
笑いたいときに、笑うのもよし
笑いたくなければ、それもよし
泣きたいときに、泣くのもよし
泣きたくなければ、それもよし
自然のまま自然に生きる、自然の姿が一番です。
ホトトギスは、ホトトギス。
鳴いても鳴かなくても、ホトトギス。
菩提