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喜んで返法返し

占いサロン観音庵 福島店 菩提です。

喜んで返法返し

前回のブログで、経験や人脈は、沢山あっても邪魔にはならず、それによって、辛い思いをしたとしても、自分を向上させ、肥やしになってくれる…と述べました。

宮城県 松島の瑞巌寺に残る「法身禅師」のお話しで、法身禅師は、俗名を真壁平四郎といい、領主の下僕を勤めていました。
冬のある日、履物を懐で温めて待っていたところ、尻に敷いていたと誤解され、領主から酷く殴られ蹴られました。
悔しくて、「死んで恨みを晴らそう」と、自殺しようとしていたとき、一人のお坊様に助けられます。
「死ぬ気になったら何でもできるから、偉い人になって見返してやりなさい。それが立派な敵討ちだ。」
と、お坊様に言われ、非常に感激し、このお坊様に弟子入りしました。
そして、修行をして立派なお坊様になり、さらには、中国の宋に渡り修行を積みました。
帰国後、諸国遍歴の途中、あの領主から、城へ招待を受けます。
お招きにあずかり、帰り間際に、お土産があると草履を差し出します。
領主がその意味を尋ねると、法身禅師は、かつての出来事を話しました。
そして「そのことが悔しくて、自分はこれだけ出世したのですから、この草履は、自分にとって、出世の動機です。
そういう酷い目にあわされた領主様のおかげで出世できたのですから、そのお礼をしたい。」
と、言ったので、領主様も大変感動したそうです。

また、絵でも有名な白隠禅師が、駿河の松蔭寺に住まわれていたときのお話しで、ある日、村の娘が父親のわからない子供を産みます。
娘の父親が、誰の子供が問い詰めますが、頑として、男性の名前を言いません。
しかし、とうとう耐えきれず、「白隠さんの子供です」と、言ってしまいます。
父親は激怒し、赤ん坊を白隠禅師に渡します。
白隠禅師は、言い訳もせず、その日、赤ん坊に飴湯を与え、翌日からは、「もらい乳」に歩き回ります。
それまでは、高僧として崇められていた白隠禅師は、蔑まれ、弟子も信者も離れていきました。
にもかかわらず、悠然として赤ん坊の世話をしている姿に、娘の方が耐えられなくなり、ついに、父親に本当のことを話しました。
驚いた父親は、白隠禅師に謝り、赤ん坊を返して欲しいと頼みました。
これにも、白隠禅師は文句も言わず、赤ん坊を返しました。
これにより、白隠禅師の名は、ますます評判となりました。

普通の仕返しは、恨みを残すだけです。
酷い目にあって、その仕返しをしようと思う場合は、すぐに仕返しをしないで時期を待ち、逆に出世をして(相手より上位に立ち)見返してやりましょう。

菩提

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